お知らせ

shamen-netのGPS自動計測システムが近畿地方整備局発表会で「優秀賞」を受賞しました

平成20年度近畿地方整備局研究発表会「優秀賞」受賞

shamen-net事業推進部のGPS自動計測システムが平成20年度近畿地方整備局研究発表会「優秀賞」を受賞しました。
発表会は、平成20年7月10、11日の2日間大阪合同庁舎で行われ、近畿地方整備局紀南河川国道事務所工務課工務係長 由井氏が「新技術・新工法部門」として発表いたしました。

発表課題 GPS自動計測システムを活用した地すべり性地山切土での情報化施工について
発表者 近畿地方整備局紀南河川国道事務所工務課 工務係長 由井大二朗
国際航業(株) 岩崎智治


発表課題内容について

近年、工事に対する厳しい社会的要素や市街地での近接施工の増加によって、情報化施工の重要性が高まってきています。情報化施工とは、設計段階での地盤情報の不確実さを施工中の現場計測によって明らかにし、次段階の設計・施工に反映させる手法で、その中核技術である現場計測は、高い精度、リアルタイム性、
迅速な計測技術の共有化が求められます。紀南河川国道事務所管内の田辺BP峠改良その他工事では、切土施工時に地すべり性崩壊の発生が懸念されたため、施工時の安全管理と地すべりの初期挙動の把握による迅速な対策実施を目的とした切土のり面の自動計測を実施する必要がありました。しかし、従来の自動計測では�計測コストが高い�斜面崩壊の危険性が高まる豪雨時に計測できない�計測結果の情報共有が容易ではない等の課題がありました。そこで、本工事では当社のGPS自動計測システムを用いた情報化施工を実施しました。
このシステムは、天候に左右されず、最新の誤差処理技術により±1�程度の高精度リアルタイム計測を行うと共に、計測結果をインターネットで施工関係者に配信することで、常時の情報共有と迅速な変位状況の把握・対策工の実施を目指すものであります。
発表当日では、その運用方法と情報化施工の計測ツールとしての有効性についての検討結果を
発表されました。

GPSセンサーの配置図


むすび

当日の発表では、座る席が無く立見が出るほどの盛況ぶりで、各分野の皆様の高い関心ぶりが寄せられていました。今後は道路施工管理または、維持管理においてもshamen-netを使っていただけるよう普及に努力していきたいと思います。最後にこの発表のキッカケを作ってくださった、みらい建設工業�関西支店、論文作成にあたりご協力いただきました近畿地方整備局紀南河川国道事務所、また、多大な協力を頂いた社内外の関係各位にこの場をお借りして感謝の意を表します。ありがとうございました。