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■ No.44 ■

台湾の観測衛星打上げ成功

 産経新聞などによると、台湾初の地球観測衛星である「中華衛星2号」を載せた「トーラスXL」型ロケットが、日本時間の二十一日、米カリフォルニア州バンダーバーグ空軍基地から打ち上げられ、同衛星は地球周回軌道に乗った。

 同衛星は地表を解像度二メートルで撮影する能力を備え、軍事圧力を強める中国側を前に、自前の偵察画像を収集する態勢に踏み込むものとなった。

  中央通信によると、「中華衛星2号」は台湾上空を通過し、新竹スペース計画センターに台湾の衛星画像を送ることに成功した。

  地上約八百九十一キロの上空を周回し、台湾上空を一日に二回、通過する。

  農林計画や環境監視など多目的の地球観測衛星で、画像の民間利用による収益も見込む。打ち上げ費用は約四千三百万米ドル。

  台湾当局は衛星の軍事利用について公式にコメントしていないが、中国大陸の地表画像も撮影可能な自前のシステム成功で、情報収集能力の大幅向上を期待していることは間違いない。

  「画像解像度二メートルでは十分な軍事情報を得られるとはいえず、一メートル以内の高精度な監視衛星が必要」(関係筋)との見方はあるが、弾道ミサイルで圧迫を加えるのが中国側の戦略だけに、衛星を「眼」に自前の偵察技術で中国側の動静を探ることは台湾の防衛にとり重要課題となっていた。

  台湾は五年前に、電離層観測衛星の「中華衛星1号」の打ち上げに成功している。1号が米国の技術に頼ったのに対し、2号は台湾独自の衛星技術で開発した。

  行政院(内閣に相当)科学委員会が一九九一年に策定した十五年間にわたる「宇宙技術発展長期計画」に基づくプロジェクトで、さらに気象衛星として、より精度の高い3号を米国と共同で二〇〇五年に打ち上げる計画だ。

  旧ソ連、米国に次いで三番目の有人宇宙船の打ち上げに成功した中国との宇宙技術格差はまだ残るが、台湾は米との共同プロジェクトに安全保障の意義を託している。



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