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■ No.19 ■

GPSの上を行く「EGNOS」ナビゲーションアルプス鉄道「Integrail」で稼動

  欧州宇宙機関(European Space Agency)は、静止衛星を利用したナビゲーション精度向上サービス「EGNOS(European Geostationary Navigation Overlay Service)」を、鉄道の運行管理システムに導入するプロジェクト「Integrail」を進めている。アルプスはオーストリアのリンツを走る鉄道を用いて、今月16日にデモンストレーションが行われる。

  EGNOSは、米国のGPS、ロシアのGLONASS衛星システムの信号を受信しつつ、誤差を5メートル以内に縮める補強システムの役割を果たし、2004年に欧州で本格的な導入が予定されている。3機の静止衛星と地上基地局のネットワークにより、GPSやGLONASSからの受信信号による位置情報が、実際はどれほどの精度かをリアルタイムに分析表示し、より正確な全地球衛星ナビゲーションシステム「GNSS(Global Navigation Satellite System)」の提供が目指される。

  今回のIntegrailデモンストレーションでは、すでに実用段階に入っている、2機の静止衛星を利用したEGNOSを用い、列車の走行地点をリアルタイムに表示する運行管理システムを構築。Kayser-Threde、Bombardier Transportation/Rail Control Solutionsなどの欧州企業が、共同でシステムの研究開発に当たった。各列車には、EGNOSの信号を受信する専用レシーバー、通信システムが装備され、液晶モニタに安全走行を支援する位置情報サービスなどを表示。EGNOSの信号を受信できない場合にも、補助センサとデータベースによって自動的に情報がサポートされる、全天候型の運行管理システムになっている。

  GNSSは、陸海空の全交通システムに導入され、GPSより精度を増した、安全性を高めるナビゲーションの提供が期待される。将来的には、「Galileo」という次世代システムにより、世界でも最先端を行くナビゲーションネットワークの完成が予定されている。





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